14  カラー アラームおよびアイソサーモを使用する

14.1  カラー アラーム

カラー アラーム (アイソサーモ) を使用すると、熱画像から異常を簡単に発見できます。アイソサーモ コマンドは、設定された 1 つまたは複数の温度レベルを超えるか、下回るピクセル、またはその範囲内にあるピクセルすべてに対比色を適用します。カメラには、建物に固有の種類のアイソサーモ (結露および断熱アラーム) が用意されています。
カメラのアラームのトリガーを次の種類のアラームに設定できます。
  • アラーム上: 温度が 1 つ以上の指定された温度レベルを超えている場合、該当するピクセルすべてに対比色を適用します。
  • アラーム下: 温度が 1 つ以上の指定された温度レベルを下回っている場合、該当するピクセルすべてに対比色を適用します。
  • インターバル アラーム: 温度が 2 つ以上の指定された温度レベルの間にある場合、該当するピクセルすべてに対比色を適用します。
  • 相対湿度アラーム: 相対湿度があらかじめ設定された値よりも高い表面をカメラが検出したときに、アラームを発します。
  • 断熱アラーム: 壁に断熱材損傷があるときにアラームを発します。
この表では、さまざまなカラー アラーム (アイソサーモ) について説明します。
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アラーム上
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アラーム下
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インターバル アラーム
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相対湿度アラーム
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断熱アラーム
 

14.1.1  アラーム上、アラーム下、およびインターバル アラームを設定する

14.1.2  建物アイソサーモ

14.1.2.1  相対湿度アラームについて

潜在的に湿気問題がある可能性のある箇所を検出するには、[相対湿度アラーム] を使用できます。相対湿度が設定値よりも高くなると画像に色が付くように設定できます。

14.1.2.2  断熱アラームについて

[断熱アラーム] は、建物で断熱不良がある可能性のある箇所を検出できます。断熱レベル (カメラの温度指数と呼ばれる) が壁を透過するエネルギー漏出量のあらかじめ設定された値よりも低くなったときにトリガーが発生します。
建築基準法に応じて断熱レベルの推奨値は異なりますが、新しい建物では一般に 60 ~ 80% になります。推奨値については、所在国の建築基準法を参照してください。

14.1.2.3  相対湿度アラームと断熱アラームを設定する