9  ガス漏れの検知

9.1  一般

カメラが [ガス検知] モードに設定されている場合、高感度モード (HSM) を含む完全なガス検知機能 (セクション 9.4 高感度モード (HSM) を使用した画像の強調 を参照) を使用できます。
カメラを使用して、[Temperature measurements (温度測定)] モードでガスを検出することもできます。ただし、この設定では、高感度モードは使用できません。

9.2  ガス検知の基本的な手順

  • 最初にフォーカスを調整します。カメラのフォーカスが合っていない場合、ガス漏れを検知できないおそれがあります。
  • ガスを可視化するには、ガス雲と背景の温度差を広げることが大切です。最適なコントラストを得るために、カメラをさまざまな角度から目標物に向け、適した背景を探してみてください。
  • 風などによりガスが動くと、ガス雲が見やすくなります。
  • 高感度モード (HSM) を使用すると、特にわずかなガス漏れや低濃度のガス漏れ発生時でのガス漏れ検知能力を向上させることができます。
  • カメラは自動的に温度スケールを調整します。最初にこのモードを使用し、手動で適宜スケールを設定してください。ガスの背景のまわりの温度に中心を合わせることによって、ガスをより鮮明に表示させることができます。
  • 別のカラー パレットを選択すると、ガス雲が見やすくなります。

9.3  カメラ フォーカスの調整

フォーカスを正しく調整することが非常に重要です。カメラのフォーカスが合っていない場合、ガス漏れを検知できないおそれがあります。

9.3.1  手動フォーカス

ピント リングを回してカメラのフォーカスを手動で調整できます。詳細については、セクション 21.4.1 手動フォーカス を参照してください。

9.3.2  オートフォーカス

オートフォーカス ボタンを押して、赤外線カメラをオートフォーカスできます。詳細については、セクション 21.4.2 オートフォーカス を参照してください。

9.3.3  連続オートフォーカス

連続オートフォーカスを実行するよう、赤外線カメラを設定できます。詳細については、セクション 21.4.3 連続オートフォーカス を参照してください。

9.4  高感度モード (HSM) を使用した画像の強調

9.4.1  一般

高感度モード (HSM) は、ガス検出アプリケーション用に特別に設計されたアジャスト方法です。カメラの温度感度を向上させると、HSM により特にわずかなガス漏れや低濃度のガス漏れ発生時でのガス漏れ検知能力が向上します。
HSM モードの機能の 1 つは、移動するガスなどの動きを画像内で見やすくすることです。これは、画像減算ビデオ処理技術によって実現されます。この HSM の機能では、後続フレームからのビデオ ストリーム内のフレームから個々のピクセル信号のパーセンテージを減算するため、フレーム間の違いが強調されます。これにより、移動するガス雲が結果画像で鮮明に表示されるようになります。

9.4.2  手順

高感度モード (HSM) を有効にするには、次の手順を実行します。

9.5  温度スケールの調整

デフォルトでは、カメラは最適な画像表示を行うために画像を継続的に調整します。この自動モードをまず使用し、赤外線画像の温度スケールを適宜手動で調整してください。詳細については、セクション 11 赤外線画像調整 を参照してください。

温度スケールを調整するには、次の手順を実行します。

9.6  色パレットの変更

異なる温度を表示するために、カメラが使用するカラー パレットを変更することができます。パレットを変えることにより、ガス雲が見やすくなります。詳細については、セクション 12 色パレット を参照してください。

カラー パレットを変更するには、次の手順を実行します。

9.7  一般的な機器点検

下記の一般的な機器点検工程を実施することで、カメラは当初の製造時と同じ感度で対象のガス化合物を検知することができます。