25  設定の変更

25.1   一般

カメラのさまざまな設定を変更できます。これは [設定] メニューで行います。
[オプション] メニューには次のものが含まれます。
  • [録画モード]。
  • [接続]。
  • [カメラ温度レンジ]。
  • [保存オプションとストレージ]。
  • デバイス設定。
Graphic

25.1.1  録画モード

[録画モード] は以下の選択に使用します。
  • [シングル ショット]: シングル ショット モードになります。このモードでは、トリガーを引くことで画像を保存できます。
  • [ビデオ]: ビデオの録画モードになります。詳細については、セクション 20 ビデオ クリップを録画する を参照してください。
  • [タイム ラプス]: タイム ラプス モードになります。詳細については、セクション 19 カメラのプログラム (タイム ラプス) を参照してください。
  • [スクリーニング]: スクリーニング モードになります。詳細については、セクション 21 スクリーニング アラーム を参照してください。

25.1.2  接続

  • [Wi-Fi]: この設定により、Wi-Fi ネットワークを定義します。詳細は、セクション 23 Wi-Fi の設定 を参照してください。
  • [ Bluetooth ]: この設定により、Bluetooth 接続を定義します。詳細は、セクション 22 Bluetooth‎ デバイスを接続する を参照してください。

25.1.3  [カメラ温度レンジ]

正確な温度測定を行うには、[カメラ温度レンジ] の設定を変更して検査対象物の予想温度に合わせる必要があります。
利用できる温度範囲のオプションはカメラのモデルにより異なります。単位 ( ℃ または ℉ ) は温度の単位設定によります。詳細は、セクション 25.1.5 デバイス設定 を参照してください。

25.1.4  [保存オプションとストレージ]

  • 画像をプレビューして保存: この設定は、プレビューする画像を保存する前に表示するか決定します。
  • 保存後にコメントを追加: この設定は、画像の保存時に注釈ツールが表示されるかを定義します。利用できるオプションには以下があります。
    • [保存]: 注釈ツールは表示されません。
    • [保存してメモを追加]: メモ注釈ツールが表示されます。
    • [保存して表を追加]: テーブル注釈ツールが表示されます。
    • [保存して音声コメントを追加]: 音声注釈ツールが表示されます。
    • [保存してスケッチを追加]: スケッチ注釈ツールが表示されます。
    • [保存してコメントを追加]: 注釈ツール メニューが表示されます。
  • [画像解像度] 13 : カメラで記録する画像の解像度を定義します。利用できるオプションは、[標準] と [UltraMax] です。詳細については、セクション 12.1.4 UltraMax について を参照してください。
  • [動画圧縮]: この設定により、ビデオ クリップの保存形式を定義します。利用できるオプションは以下の通りです。
    • [Mpeg (*.mpg)]: MPEG で記録した場合は、ファイルの保存後の編集ができません。
    • [ラジオメトリック ストレージ (*.csq)] 14 : CSQ は放射分析を完全サポートしますが、 FLIR Systems ソフトでのみサポートされます。このファイルに可視画像情報は含まれません。この設定では、動画記録時は [赤外線] モードのみサポートします。
  • [ Photo as separate JPEG ]: [MSX]、[赤外線]、[ピクチャー イン ピクチャー] の各画像モードでは、可視画像が赤外線画像と同じ JPEG ファイルに保存されます。この設定を有効にすると、追加の低解像度可視画像が別の JPEG ファイルとして保存されます。
  • [デジタル カメラ]: デジタル カメラのオン/オフを切り替える際に使用します。たとえば、立入禁止区域や秘密を守る必要がある場所 (診察室など) では、デジタル カメラをオフにすることが求められる場合があります。デジタル カメラがオフの場合、画像モード [MSX] および [ピクチャー イン ピクチャー] は無効になります。
  • [距離の測定] 15 : 画像の保存時に距離の測定にレーザー距離計を使用するかどうかを定義します。この設定を使用すると、画像の保存時に、画像データの [対象距離] パラメータ (セクション 16.5 測定パラメータの変更 を参照) が測定距離で自動更新されます。(ライブ モードの [対象距離] 設定には影響ありません。)
  • [ファイル命名形式]: この設定により、新しい画像または動画ファイルの命名形式を定義します。アーカイブ内にすでに保存されているファイルには影響しません。利用できるオプションは以下の通りです。
    • [DCF]: DCF (Design rule for Camera File system) は、画像ファイル等の命名方法を規定する規格です。この設定で保存される画像またはビデオの名前は FLIRxxxx で、xxxx は増分カウンタです (例: FLIR0001)。
    • [日付プレフィックス]: ファイル名の先頭には、日付と、画像では「IR_」、ビデオでは「MOV_」というテキストが追加されます (例: IR_2015-04-22_0002、MOV_2015-04-22_0003)。日付の形式は [ Date & time format ] の設定に従います。セクション 25.1.5 デバイス設定 を参照してください。
  • [保存したファイルをすべて削除...]: ダイアログ ボックスが表示され、保存したファイル (画像とビデオ) をすべてメモリ カードから完全に削除するか、削除をキャンセルするかを選択します。

25.1.5  デバイス設定

  • [言語と時間]: このサブメニューには、多くの地域パラメータが含まれます。
    • 言語
    • 温度単位
    • 距離単位
    • [タイム ゾーン]。
    • [ Date & time ]。
    • [ Date & time format ]。
  • [フォーカス] 16 : このサブメニューには以下の設定があります。
    • [オートフォーカス]: オートフォーカスでは、以下のいずれかのフォーカス方式を使用できます。
      • [コントラスト]: 画像のコントラストが最大になるようフォーカスされます。
      • [レーザー]: レーザー測距に基づいてフォーカスされます。カメラのオートフォーカス中にレーザーがオンになります。
    • [連続オートフォーカス]: この設定により、連続オートフォーカスを有効または無効にします。
  • [表示設定]: このサブメニューには、以下の設定が含まれます。
    • [自動方向付け]: この設定により、カメラの持ち方によってオーバーレイ グラフィックの方向を変えるかどうかを指定します。
    • [画像オーバーレイ情報]: 画像のオーバーレイとしてカメラに表示させる画像情報を指定します。詳細については、セクション 9.5 画像オーバーレイ情報 を参照してください。表示する情報として以下を選択できます。
      • [コンパス]。
      • 日時
      • 放射率。
      • 反射温度。
      • 距離。
      • [相対湿度]。
      • 大気温度。
    • [画面輝度]: 画面輝度スライダを使用して、画面の輝度を調整します。
  • [測位]: このサブメニューには以下の設定があります。
    • [GPS]: この設定により、GPS を有効または無効にします。
    • [コンパス]: この設定により、コンパスを有効または無効にし、コンパスのキャリブレーションを行います。詳細は、セクション 11.20 コンパスのキャリブレーション を参照してください。
  • [ライトとレーザー]: このサブメニューには以下の設定が含まれます。
    • [ライトとレーザーを有効にする]: カメラのライトとレーザーを有効にします。
    • [ライトとレーザーを有効にする + ライトをフラッシュとして使用]: フラッシュ機能を有効にします。フラッシュ機能を有効にすると、画像の保存時にカメラのライトが光ります。
    • [すべてを無効にする]: カメラのライト、レーザー、フラッシュ機能を無効にします。
  • [自動電源オフ]: この設定により、カメラが自動的にオフになる時間を指定します。[ Off ]、[ 5 min ]、[ 20 min ] から選択できます。
  • [ユーザー インターフェース オプション]: このサブメニューには以下の設定が含まれます。
    • [タッチを使用した手動調整]: 画像を手動で調整するためのタッチ機能を有効化/無効化する際に使用します。詳細については、 14.3 赤外線画像を調整する セクションを参照してください。
    • [手動調整モード]: この設定により、画像の手動調整モード タイプを指定します。[レベル、最大、最小] と [レベル、スパン] から選択できます。詳細は、セクション 14.3 赤外線画像を調整する を参照してください。
    • [放射率モード]: 測定パラメータの放射率の入力方法を指定します。選択肢には [値を選択] と [材料表から選択] があります。詳細については、セクション 14.6 測定パラメータの変更 を参照してください。
  • [ボリューム]: 内蔵スピーカーの音量をボリューム スライダで調整します。
  • [リセット オプション]: このサブメニューには以下の設定があります。
    • [デフォルトのカメラ モードにリセットする...]: 画像モード、カラー パレット、測定ツール、測定パラメータが影響を受けます。保存した画像は影響を受けません。
    • [デフォルトのカメラ モードにリセットする...]: 地域設定を含むすべてのカメラ設定が影響を受けます。保存した画像は影響を受けません。カメラは再起動され、地域設定の指定が要求されます。
    • [画像カウンタのリセット...]: 画像ファイル名の番号がリセットされます。画像ファイルの上書きを防ぐため、新しいカウンタの値は画像アーカイブにある数字の最も大きいファイル名の番号で決まります。
  • [カメラ情報]: このサブメニューではカメラに関する情報を表示します。変更はできません。
    • [モデル]。
    • [シリアル番号]。
    • [部品番号]。
    • [ソフトウェア]: ソフトウェアのバージョンです。
    • [ストレージ]: メモリ カードの使用済み領域と空き容量です。
    • [レンズ]: レンズの視野です。
    • [レンズをキャリブレーション...] 17 : レンズとカメラのキャリブレーション ウィザードが開始されます。詳細については、セクション 11.19 レンズとカメラの組み合わせをキャリブレーションする を参照してください。
    • [バッテリー]: バッテリー残量のパーセント値です。
    • [カメラを登録...]: 登録ウィザードが開始されます。詳細については、セクション 7 カメラを登録する を参照してください。
    • [ライセンス]: オープン ソース ライセンス情報です。
  • [規制]: カメラの規制対応情報です。変更はできません。